バンド 16

  • 2019.02.17 Sunday
  • 19:29

 連休中にバンド練習を行うために高崎に行きました。ライブも近いし練習しなけりゃいけませんものね。しかし、その道中、かなりの雪で高速道路は50km規制。私の旧い愛車は横滑りしながら進みます。怖いものです。昔はこんなの何とも思わなかったけれど、いまはとても怖い。臆病になりました。で、高崎に着いてみればすっかり疲弊して、練習するほどの気力が消失しておりました。練習は明日の昼間にやるべ。とりあえずO君とBeeへ。呑んで呑まれてみました。

 翌日午後4時過ぎにまたもやO君と合流。久方ぶりのライブでは持ち時間の関係で、「4曲くらいの演奏が目安になりそうだ」とO君に聞いていたので、持ち歌の中から演る曲を選択しました。結構ちゃんと練習してO君とはサイナラ。

                     

                   

 

 

 その後は久しぶりに、その昔、10年以上も私の家庭教師をしてくれていた方と飲酒です。

 

 その方、「先生」は、私の勉強のために時間を割いてくれるのが勿体無いくらいのちゃんとした学者さんです。私の、ちっぽけではあるが、長くなってきた人生にかなりの影響を与えてくれた先生です。私の(乏しい)常識度や世界観の礎はその方のおかげで(危うくも)構築されております。何しろ世の中の全てを、独自の、どこと無く斜に構えたおかしな視点で見ている方です。先生に比してかなりかなり稚拙な私にも影響大でした。自分の事も含めて、時代も世間も世界も、客観的に観察しているのです。他人事みたいに。そして「俗物である事の悲しさ」や、特に「文化的であるか否か」と言う事に関しては、かなりシビアな視点を持っていました。たとえば私と2人で車に乗っているとき、某全国展開安売り衣料品店の前を通りかかった時のことです。車のガラス越しに見えるそこで衣服を購入する人々を眺めて、少し冷酷な表情で一言、「彼らが文化を生み出す事は決して無い」とつぶやきました。そして私の方を向き、「お前もあそこで服を買ったことがあるのか」と質問してきました。私はびっくりしながらも、ホントにその店で物品を購入した事が無かったので、「いやぁ、入店した事すらありませんよ」と答えました。先生は表情を変えることなく、「あんな店で品物を購入するたびに、その人の文化度が失われていく。そんな人達が増えてきて、消費文化とかいう『文化じゃない文化』が台頭してきて、そしてこの国は衰退していくのだ」と言うのです。「文化的」ではない私は、「はぁ」と答えるのが精一杯でした。また、何のはずみかで、私が朝のワイドショーでやっていた話題を口にすると先生は冷静に言いました。「朝からそんなくだらないものを見て、要らない情報を仕入れて、一体お前はどこに行きたいのだ。テレビを見る時間の長さはその人の品性がどれだけ少ないかに比例するのだ」。何故か「スイマセン」と言ってしまいました。それ以来私はテレビを殆ど見ません。地デジに移行するときに、もういっそのこと、尊敬する先生の影響でテレビは「やめよう」と考えたくらいです。しかし何故か先生は自分が政治コメンテーターとしてテレビに呼ばれて出演するとき、普段私には見せない満面の笑顔で出かけて行きます。そして放送を見ると、これまた柔和な笑みを浮かべながら、「文化的ではないはずの殆どの人々」にかなりやさしく、判りやすく、温和かつ崇高に語りかけておりました。語り口調は政治側ではなく、本当に民意側です。ナンだ、ナンなのだ。そしてまた違う後日、先生の着ていたシャツの1枚に、先生が「文化的ではない」と否定した某全国展開安売り衣料品店のタグを見つけたとき、私は何故か「嬉し悲し」な気分になりました。どこかで安心しました。先生は世捨て人ではなくて、俗物でもなくて、世の中を見下してもいなくて、少し間抜けで、単に「かなり学者」なだけなんだと。先生に「あの時はこんな事を言っていましたねぇ、この時はあんな事を言っていましたねぇ。しかし全ての物事に批判的ですね」と言うと、先生は表情を変えずに「そんな事を言った覚えはない。しかし俺が言ったとしたら、やはり俺は『良いこと』を言っているな」。そんな調子です。こんな人が政治家になればこの国は良くなるのでは、と思って以前に「先生、なんかの議員になってみるのはどーですかねぇ」と言ってみました。すると先生は少し怒った顔で「政治家になるほど俺は悪人ではないし恥も知っている」と言いました。そして私の部屋の隅にあった週刊誌のグラビアを眺めながら「何でこの女性は部屋の中で水着なのだ。水着は浜辺で着るものだ。一体何の意味があって部屋の中で水着なのだ」と怒っておりました。何故か長い間グラビアを眺めながら。

 

 その晩は、少し酒が弱くなって、赤ら顔になった先生とお互いの近況の話をしました。その合間に「お前はやはりダメだなぁ」と言われました。少しうれしかったです。先生が書いた本を何冊かいただきました、私には難しいけれど、それでもちゃんと読みました。またまた少し知恵が増えた。

 

                

 

 

 先生が電車で帰路に着いた後Beeに出向きました。2日連続でもマスターN君とSさんに優しくもてなしてもらって、その上「いつかゆっくりと読みたい」と思っていたムック本まで貸してもらいました。ありがとうございます。

 

                

 

 OK、イイ連休だった。

 

 

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