だから言ったでしょう 2

  • 2018.10.18 Thursday
  • 15:46

 実家に寄った際の二日酔いの朝に、少しまどろみながら、古い漫画や小説が並んでいる自分の本棚を見ていました。整理整頓もしくは始末をしなければならんなぁ、なんて思いながら漠然と目を動かして本の背表紙を眺めていると、何故か並んでいた中学時代の参考書が目に留まりました。その本を手に取り、ホコリを払い、開いてみます。読みだしたら止まらなくなった。「そうだったのか、ホントかこれ、そーだったのか、そーならそーと言ってくれよ」。中学生の参考書が中年真っ盛りの私の頭に入り込みます。

 

                   

                       これがその参考書です

 

 

 私は立派な劣等生でした。数学と物理の教師が大嫌いだったので算数数学、物理が嫌いでした。歴史社会の先生は良い方だったのですが、「昔のこと、過ぎたこと、死んだ偉人、それらに全く興味は無い」とか思っていて、歴史の時間は睡眠に充てていました。なので自分でもビックリするほど世の中の、世界の、日本の歴史を知りません。知らないままに49歳の誕生日を迎えてしまいました。「過去を知らずして未来は構築できない」なんてことを仰る立派な方も散見いたしますが、私のような超小粒人間ならば「歴史」という「昔話」に特に詳しくなくても、49年くらいは生きていけるものなのです。しかし、しかし、今回、やや酒の残る頭ながらに読み進む(情けなくも「中学生」の)歴史の参考書は新鮮であり、さらに薄汚れた中年男を少しだけおりこうさんにしていきます。3時間かけて読み切りました。全部を暗記した訳ではありませんし、暗記する必要もありません。「ここは試験に出るぞ」はもう存在していないのですから。そーだったのか、なるほどな、「『銅鐸』って何だろう」と思っていたのですが、この参考書によれば「銅鐸は釣り鐘形をしている。何の目的で作られたのか、どのように利用されたのかは明かでない」。そーだったのか、やっぱり「何だろう」で合っていたんだなぁ。仮に現代の高名な学者さんが「銅鐸はこのような目的で製造された訳でございます。そしてこのように利用されておりました」とか発表して、そんで皆さんが納得したとしても、あの世にいる当時の人が「そんな使い方してるワケねーだろ、アホかコイツは」って笑っているかも知れませんねぇ。歴史上の人物についても興味深く読んでみました。何だコイツは、「ミケランジェロ」って人は。名前は知っているが何をしたんだ。確か絵描きさんですよね。参考書によれば「ミケランジェロが若いころ、友人と訪れたフィレンツェでマサッチオの壁画を見た際に、『これくらいは自分でもかける』と自慢したので、友人が『生意気言うな』と彼の顔を殴りつけた。そのため彼の鼻は一生曲がったままだった」。乱暴な友人だなぁ。さらに参考書は続けます。「それくらい自信家だったので、ミケランジェロは気に入らないことがあるとローマ教会にも反抗した。高僧のビアジオがミケランジェロの有名な大壁画『最後の審判』を批判した際、早速その壁画の中の地獄にいる悪魔のかしらの顔をビアジオにした。これは今でもそのままである」。反抗的な、気骨のある人かもしれない。もしくは単純に「才能を持ったイヤなヤロー」かもしれない。そーか、そーなのか、「フビライ=ハン」は「チンギス=ハン」の孫なのか。偉大なじいちゃんの後では大変だったろうなぁ。

 と、このように齢50近くなって歴史の奥深さを知りました。私を少しだけおりこうさんにしてくれたこの参考書の末の方の項目は「マスコミと大衆文化」でした。良いことが書いてあります。「マスコミは情報の伝達と解説を使命とするものであるが、最近のテレビの普及は、ある出来事をそのまま大衆に伝達することができることから、大衆に強い印象を与えるようになった。そのため、現在の大衆文化はマスコミによってリードされつくられるといっても過言ではなくなった。一方、マスコミは大衆に受け入れられる情報を伝達することが多くなり、問題となっている(原文まま)」。ここいらあたりの事情ときたら、この参考書が制作された1979年くらいから何も変化なしです。例えば「今年流行の色はピンクです」ってテレビが言えば「そーか」と思います。「ピンクが流行っています」ではなく「ピンクが流行ります」って事です。何だそれは。でも「そーか」って思います。マスコミ強し。トランプ大統領が「Fake Newsばかりだ」と声高に叫びますが、トランプが好きかどうかは別にして、確かに「Fake Newsばかり」でもその真偽を確かめるのは難しいものです。

 

 少しおりこうさんになったので、久方ぶりの長文になりました。書こうと思っていた「本筋」が書けなかった。

 

 つづく

 

 

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