あちらこちらが 2

  • 2020.09.27 Sunday
  • 16:46

 少し前に受けた健康診断の結果が郵送されてきました。開封してみます。3年に一度しか受けられない肺のCT検査は来年になりますが(通常のX線検査だと「左の肺に影があります」という結果がしょっちゅう出てきます。精密にCT再検査を行うと「異常はありません」という結果に変わります。X線検査のたびにひやひやするので3年に一度だけ受診できるCT検査だけ受けるようにしています。ひやひやは喫煙者だった自分の責任によるところが大きいことは判っていますが)、それ以外のことは、例年通り肝機能を除いた結果は「A」が並んでいるはずでした。はずでしたが、しかししかしそこには、やはり肝機能について「気をつけてくださいよ」という結果以外に「アンタさぁもしかしたら緑内障だよ」という結果も併記されていたのです。「緑内障」ですか。医学辞典で調べますと「重篤化すると失明の恐れがある」とか書かれちゃっています。なんということでしょう。

 

            

   

            

 

 

 目は大事です。大事な商売道具の一つです。すぐさま近所の眼科へ。

待合室でじっとしている間の、こんな時の気分は誰でも同じではないでしょうか。大体悪い方向へと思考が流れていくものです。「オレ多分ダメ、オレ多分緑内障、オレ多分かなりダメ。そう言えば最近目に違和感が続いている気がするし、視野がかなり狭まってきた気がする。目を労わることなどしなかったし、酒ばかり呑んでいるし、今流行の自己責任だよなぁ。時間が戻せるならば戻して禁酒したい、節制したい」、そんなことを思いながら待つことしばし。看護師さんに「藤さん、診察室におはいり下さい」と言われて力無く椅子から立ち上がり、ヨロヨロと診察室に入ります。この時も幾分か目がかすんできたような気がしました。顔見知りの女医さんにざっと健診結果が意味することの説明を受けて、さらなる検査が必要である旨を言われました。せかす口調で質問してみました、「私は緑内障でしょうか」と。先生は落ち着いた口調で返してくれました、「検査次第だけどかなり濃厚ね」と。その一言で、もうすでに視野が3分の2にまで減った気がしました。その後約1時間、各種の検査を受けました。看護師さんに「またしばらくお待ちください」と言われて通路の隅の椅子に腰かけました。またもや頭の中は「あの日あの時あの場所で無茶な生活をしてきたからこんなことになったのだ」と反省して、戻らない時間を悔やみ、そしてうなだれました。かなりの時間待った気がしましたが実際は5分ほどでしょう、「藤さん先ほどの診療室にお入りください」と促され入室します。先ほどと表情が変わらない先生が口を開きます、「お待たせ、検査結果が出ていますよ」。「なんもかも終りですか」と私が思う間もなく先生が続けます、「大丈夫ねぇ、緑内障ではないわねぇ、違うみたいねぇ」。少し残念そうな口調に聞こえたのは気のせいでしょうか。まだ先生の説明は続きます、「緑内障というよりも『かなり目が悪い』ということになるかしら。まぁ年齢とともに弱くなる部位でもあるから年に一度位は検査に来なさい」。「判りました。ありがとうございました」とご挨拶して診療室を出ます。会計を待つ間にどんどん視野が広がっていく気がします。斜め前に座っている気品ある老婦人の心中まで透けて見えるような気もします。目の違和感は昨日の彼方に消えました。医院の外に出ると鮮やかな晴天がありました。なんの問題もなし。問題は山ほどある生活だが、何もなし。「とりあえず今晩は自己責任の下で3割増しで飲酒するのだ、時間は戻せないから今晩飲酒するのだ」とか思いながら車に乗り帰宅します。「目がかなり悪い」と言われても「そーですねぇ」としか思いませんでした。幼少時から「頭がかなり悪い」とか「見た目がかなり悪い」、もしくは「性格が歪んでいる」とかなんとか言われて生きてきたので今更もう一つくらい「かなり悪い」ところが増えても私の人生の大勢は変わらないでしょう。

 

 

            

            綺麗な3種類をそろえました 素敵なラベルです 自己責任

 

 

 おそらく来年の健診結果が送られてくるときも今回と同じようなことを思うのでしょう。反省がないことを反省しなくてはいけないのでしょうが、それは多分に難しいものです。ただし今回、眼科の先生が「目は年齢とともに弱くなる部位」と教えてくれましたが、その他の部位も例外は無い気がします。口腔内だって足腰だって頭の中だって、程度の差や個人差はあれど、加齢とともにフレイル状態に近寄っていきます。抗う努力はかなりの力を要しますし、その力さえも弱っていきます。困った。やはり節制必要年齢になってきたんでしょう。

 

 最近よく眠れませんでした。眠りを浅くする飲酒のせいもあるでしょうが、大体毎晩(毎朝ですか)午前3時に目覚めます。もう一度寝付くなんて出来なくて悶々としながら朝を迎えることも多いのです。少し前に購入した本があります。

 

            

 

 心繊細な著名作家と何もかもが「かなり悪い」私を同様と考えるのは問題がありますが、この本に書かれていることが私にも当てはまるので、「私も不眠症だ」と思っておりました。よく眠れない、起きてしまうと様々なことに対する不安感が顔を出してくる、夜通しとにかくつらい。同じです。

 この本は大変興味深く面白く、購入した日の夕方から夜12時にかけて読み通しました。するとどうでしょう、その日の夜更けに目覚めることがなかったのです。あまりにも本の作者が私と似たような感じの夜を過ごしているので、もう私は一人でないような気分になり、それで安心して眠れたのでしょうか。しかしすっかり良く眠れてすっきりとした私は気づきました。深酒しているうえに「寝る時間が早すぎる」という事実を。運動して疲れて酒呑んで午後8時半とか9時に寝付いていりゃ、そりゃ午前3時に目覚めます。その時点で6時間以上寝ているわけですから。午前12時に枕を抱いて6時間の入眠トリップに出かけたら午前6時です。ちょうどいい。「不眠症」ではなく「早く寝すぎ」。やはり著名作家と俗人は異なります。朝方起きてしまえば暇だから考え事をして不安になるのも単純にネガティブな性格のためでしょう。判りましたが、判ってはいますが、しかし午後9時はもう眠くなる。こてんと寝てしまう。そこでむりやり「やること」を作ります。手ごろなのはやはり読書でしょう。興味が少しでもありそうな本を手当たり次第に購入します。

 

            

            「我々は滅びゆく国に生きている」 夜中にちょうど良く唸りました 朝まで眠れました

 

 

            

            何故だか何度も読み返しました 夜通し読み返しました 眠れなかった

 

 

 

            

 

            

            娘達と遊びに出かけた場所にありました 夢に出た 眠れなかった

 

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