川が好き 3

  • 2019.08.13 Tuesday
  • 13:50

 5日間の夏休み。

 始まりはバンド練習です。ライブが近いからちゃんと練習して、ちゃんと麦酒を呑みました。高崎の夜はやはり暑く、真夜中過ぎでも30度以上あります。眠れない、実家は弟の部屋以外にクーラーが無いので眠れない。仕方なくクーラーをきかせた車の中で寝ました。何してんだかなぁ。

 次の日もお昼頃に練習しました。迎えに来たO君の車はクーラー故障中。暑い。地獄。何してんだかなぁ。練習後に蕎麦を食してサイナラ。また2日後に会いましょう。

 

 

 

          

 

 

 

 家に戻って長女の「夏休み自由研究」を手伝う事にしました。いつもならばそんなことは妻に任せるのですが、長女が決めたお題は「大雨の後に家の前の川がなぜ2色のまま流れていくのか」です。「川が好き」の者としては積極的にかかわりたいものです。家の前は薄川と田川という2つの川の合流地点です。

 

 

          

           向かって右が田川、左が薄川です

 

 

 

                            

                              判りにくいでしょうが2色に分かれています

 

 

 

 大雨のあとに増水した両川がぶつかるところはなかなかに見ごたえがあるのですが、そのとき薄川は比較的いつも綺麗であるのに対して、田川はかなり濁った流れであることが多いのです。2つの川は合流した後もしばらく交じり合う事も無く濃紺と茶色の2色で流れていきます。このへんが長女の好奇心をくすぐったのでしょう。まずは自由研究の計画表を見てみます。そこにはすでに長女や妻が作成した仮計画が書かれていました。ダメ、まったくダメ。川を研究テーマに選んだくせに、川に対する愛情というかリスペクトというか、なんと言うか、とにかく川に対する愛着が微塵も感じられない。彼女たちの研究手法ではただ単に「2つの川の『流れの速度』や『比重の違い』が2色のまま平行に流れていく原因です」で終わってしまいます。ダメ、まったくダメ。長女や妻の提言を無視して私が計画表を作り変えました。「まずは2つの川の源流をみる事から始めよう」と言いましたが妻と長女ははかなり迷惑そうな表情をしています。長女のためにやっているのに彼女は特に嫌そうな顔をしています。無視。何かと「オトーサンはイイオトコだねぇ」とか「オトーサンはアタマがイイねぇ」、「アタシはオトーサンが大好きだよぉ」などと褒めてなついてくれる次女だけが「何かが起きていてどこかに行けるらしい」という事ではしゃいでいます。何もかも次女が正しい気がします。なにはともあれ松本市の地図を広げます。2枚ありました。1枚目は市街地を中心としたもので、もう一枚は松本市を中心とした広域地図です。2枚の地図を交互に見ながら薄川と田川の源流をたぐります。薄川の源流は美ヶ原と扉温泉方面にある様子です。「明日みんなでこちらを見に行き写真を撮りましょう」、そうしましょう。田川は塩尻市方面から流れてきているようです。こちらは連休後半中に塩尻の実家へ戻る予定の妻に取材してきてもらう事にしました。川に愛着が無い人間の「川取材」に対する一抹の不安がありますが、まぁなんとかなんとかで。

 

 

          

 

 

 で、長い前置きになってしまったのですが、本題に入ります。ここまでは前フリです。

 家人が寝た夜中に、麦酒のつまみ代わりにまたもや地図に見入ります。松本市街地をさらに拡大した地図が1枚目の裏にありました。何気に、しかしつぶさに見入ります。地図って飽きませんねぇ。ずうっと見ていられる。「ここはあの辺だな」、「この道を曲がるとあそこに出るのか」、「今度この路地裏探索してみよう」などと思いをめぐらせるばかりか、地図で見ている所に実際にいるような錯覚を起こしてしまいます。世界地図じゃ無理です。「そーかそーか、トンガってここにあるのか」とか「いまや悪名高いホンジュラスってすごい遠いなぁ」、「モンテネグロってアドリア海に面してんのか」くらいなもので、そこに「仮想旅行している」気分にはなりません。日本地図も大きすぎる。長野県地図ならまぁ脳内Trip大丈夫。松本市地図なら完全OK。地図を見ているときの自分は、たぶんですが、ある種メディテーション面になっている事でしょう。そんな至福の時間を過ごす中でとても気にかかる場所がありました。いつも出かけるスポーツジムのそばにあるホントに細い流れの、川というより水路に近い感じのそれに「長沢川」というちゃんとした名前があること(当たり前か)、その川は街中に突然現れて突然消えること、何度も目にしている点の「あそこ」と「ここ」がこの川の線上でつながること、長沢川は偶然にも長女の研究テーマの半分である薄川の枝流れであること、イイ感じの路地裏に沿って流れていること等々を知りました。小さくて大きな発見です。明日はまず朝のうちに1人で自分の探究心を満たすために出かける事にしました。スポーツジムが開くのは10時ですからその前の9時くらいに出向いて、運動前に「長沢川遡上」をする事にしました。おやすみなさい。

 

 

          

           市街地にひっそりと横たわる「長沢川」

 

 

          

           突然途切れて松本駅そばで突然また現れるようです  この間ってどうなってんだろう

 

 

 

 翌朝早速はじめます。朝から暑い。しかし胸躍る極小旅行です。歩く事が好きですし、川が好きですし、もう何も言うことはない。何も言うことはないのですが、暑い。ボウズアタマに太陽さんが痛すぎる。歩く、歩く。まずは市街地で途切れてしまう「とりあえず」の下流からです。

 

 

          

           そーですか

 

 

          

 

 

          

           やはり「川」と言うより「水路」で、昔から沿う人々の生活に密着していたんでしょうね

 

 

          

 

 

          

 

 

          

           イイ感じなので暑さも気にならなくなってきました

 

 

          

           しばらくすると高名な神社の横を通り過ぎます

 

 

 

          

           どんどんイイ 何度も通っているけれど今日は新鮮に感じる小路です

 

     

 

          

 

 

         

 

 

         

          ひと時だけ涼を感じる場所でした

 

 

         

          楽しい まだ続きが楽しみたい川沿い歩きです

 

 

         

          明るいところに出てきたな、と思いました しかしここでさらに前方に向くと

 

 

         

          ここで終わり この向こう(上流)はこれ以上たどれないのです

 

 

         

          あぁ知りたい、この先を

 

 地図にもこれ以上の流れは載っていません。薄川の流れをくんでいる、と言われてもどのようにここまでたどり着くのか文字通り流れを知りたくなります。しかし自分の足では無理なのでせめてここいらの誰かに尋ねてみようと思いました。こんな日のこんな時間じゃだれも歩いていません。しかし、あたりを見回すと家の軒先でたたずむ高齢のご婦人がいらっしゃいました。「この川の上流はどのようになっているのですか、知りたいのです、とても知りたいのです、その事を思うと夜も眠れません、川の全てを知るために、そのために万難を排してやってきました、お願いです、教えてください、お願いです」と尋ねようかと考えました。が、やめました。こんな暑い午前9時半、半ズボンを履いた汗だくの坊主頭が、写真機片手に、見ず知らずの人にそんなことを尋ねても怪しがられるだけでしょう。もしかしたら「お前はだれなんじゃ、なんのためにここいらをうろついとるんじゃ、お前が来ると災いもやってくる、今すぐ去るのじゃ、たたりじゃ」とか「八つ墓村」みたいに言われるかもしれないし、単に「シッ、シッ、あっち行け」とかはらわれるかもしれないし、もしかしたら国家権力に通報されちゃうかもしれないので、黙って来た道を戻ることにしました。いつかここと薄川がどのようにつながるのか知れたらいいものです。

 

 

         

          余談ですがこの川の近くには素敵な呑み屋さんがたくさんあるのです

 

 

         

          そのうちの数軒にお邪魔した事があるのですが、雰囲気もお値段もやはり素敵でした

 

 

         

 まだ続きます。

 さらに翌朝4時半に起きて長沢川の「ホントの」下流をたどりました。麦酒を1L呑んでから徒歩で松本駅西に向かいます。犬の散歩をしている女性くらいしか歩いていません。しかしすれ違うバスは満員みたいです。こんな早くから登山でしょうか。さすが観光都市。登山口の町です。そこで私はナニしているのでしょうか。何してんだかなぁ。まぁしょうがない。こんなのが好きなのですから。

 

 松本駅の西隅に着きました。見回します。どこなのだ、長沢川は。ありました。何度も歩いた通りですが、視界に入る事もなかった長沢川です。

 

         

 

 

         

 

         

         

 

 

         

          松本駅です そーか、ここが、ここで、こーなのか、です

 

 

 点と点が線になりました。

 

 

 

         

 

 

         

 

 

         

          長沢川であることがちゃんと確認できた案内看板です

 

 

         

 

 

 ここまで来て視線を上げると終点がありました。

 

 

 

         

          薄川と田川が合流して「田川」に統一されて、そこに流れ込む「長沢川」

 

 

 

 すこし疲れた。眠い。ちなみに長女のために撮った薄川の源流近くは涼しく綺麗なものでした。

 

 

             

 

 

 やはり川はいいです。いい連休の過ごし方です。もう1回高崎に行ってバンド練習して、そんで楽しく連休が終わる予定です。

 

 そーだ、長女の夏休み自由研究の続きも手伝うのだった。しかしこのブログ自体が何だか私の夏休み自由研究の発表みたいになってしまった。    

 

 

         

 

      

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>

selected entries

categories

archives

recommend

recommend

dancing in the street
dancing in the street (JUGEMレビュー »)
Martha Reeves & The Vandellas

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

仁輪加
仁輪加 (JUGEMレビュー »)
サンハウス,柴山俊之,鮎川誠

recommend

recommend

recommend

recommend

第3回全日本フォークジャンボリー’71
第3回全日本フォークジャンボリー’71 (JUGEMレビュー »)
オムニバス,岩井宏,なぎら健壱,加川良,吉田拓郎,六文銭,あがた森魚,野沢享司,高田渡,岡林信康,遠藤賢司

recommend

recommend

伝説のデルタ・ブルース・セッション1930
伝説のデルタ・ブルース・セッション1930 (JUGEMレビュー »)
サン・ハウス&チャーリー・パットン

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

川本真琴
川本真琴 (JUGEMレビュー »)
川本真琴,石川鉄男,岡村靖幸

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM